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ピアノなんでもコラムPiano Column

「ピアノはなぜ黒いのか」の著書でお馴染みのスーパーピアノアドバイザー斉藤信哉さんによる連載コラムです。

ピアノが黒いもう一つの大きな理由

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お子さんが、親に何か買って欲しいとねだるとき、「みんな持ってるから」と言うことがありますよね。
「みんな持ってるから」と言われれば、親も仕方ないから買ってあげる。

でもこれ、もしもドイツで同じことを言うと、親御さんは「みんなが持っているならダメ」と応えるとドイツ在住の日本の方から聞いたことがあります。
子どもに個性、自分らしさを身につけさせることを第一と考えるからなのだそうです。

考えてみてください。

学校の制服、ランドセル、あるいはラジオ体操、遠足、修学旅行などなど、日本では、みんなと同じものを持ち、みんなと同じ行動をすることが、幼いうちから身についていくのです。
私たち日本人にとっては当たり前のことですよね。

というわけで、みんなと同じ物を所有することが当たり前と考える、私たち日本人の考え方も、ピアノは黒いものという常識をつくりだしてしまった、大きな理由といえるでしょう。

ピアノショップに勤務していたころ、来店されたお客様(親)が、木目にしようか黒にしようかと迷って、お子さんに「どれがいい?」と問いかけます。

すると、たいていのお子さんが、「黒がいい!」の一言。

これで黒に決まりです。

こうして日本では、どんどん黒いピアノが広まっていくのです。

【国外では】
モーツァルトやベートーベン、ショパンなど、有名な作曲家に愛用されたピアノが、今でも大切に保存されていますが、ほとんどが黒ではなく木目仕上げ、あるいは美しい装飾が施されていたりするものばかりです。

そう、ヨーロッパでは、ピアノは木の楽器という考え方が受け継がれているのです。
だからバイオリンやチェロなどと同じように、黒い塗装を施すことなどしなかったのだと思います。

だから今でも、ヨーロッパでは木目ピアノが主流…と思っていたら、最近聞いた話では、ヨーロッパでも黒塗りが増えているとのこと。そうなんだあ。

【コンサート用のピアノは黒が主流】
コンサートホールで使用されるのは、ピアノの中でもいちばん大きいサイズのピアノで、フルコンサートグランドと呼ばれます。
これは流石に世界中で黒塗りが主流です。

この理由は、演奏会の主役はピアノではなくあくまでも演奏家ですから、彼ら(彼女ら)を引き立たせるために、ピアノは控えめな黒塗りということなのです。