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スタインウェイ ハンブルグ製、ニューヨーク製弾き比べ動画公開しました。

スタインウェイ ハンブルグ製、ニューヨーク製弾き比べ動画公開しました。

【ハンブルグ製、ニューヨーク製について】
現在でも、スタインウェイピアノの生産拠点はニューヨーク(アメリカ)とハンブルグ(ドイツ)の二拠点が存在しますが、同じスタインウェイピアノでも多少の違いがあります。

もともとニューヨークを拠点にピアノ生産を始めたスタインウェイ&サンズ社ですが、純然たるアメリカのピアノではなく、もともとドイツでピアノを製造していたスタインヴェグ一家が当時工業力が最も優れたニューヨークの地へ移住し、その技術を最大限に活かしながら大きく発展したピアノと言えます。

その後、ハンブルグ工場製は独自に進化していった過程がありますので多少の違いが生まれることになりますが、「本家はやはりニューヨーク工場製」という考え方もあります。

メーカーの販売面での方針により、ニューヨーク工場製は南北アメリカを対象に、またハンブルグ工場製はヨーロッパやアジアを対象に供給されていますので、日本ではニューヨーク工場製に馴染みのない方が多いのです。

20世紀最大の演奏家、セルゲイ・ラフマニノフは、アメリカに渡った1918年より生涯にわたりニューヨーク・スタインウェイのピアノを愛奏しましたし、アントン・ルビンシュタイン、イグナツィ・パデレフスキ、ウラディミール・ホロヴィッツがニューヨーク・スタインウェイを愛奏していたことは有名です。

楽器としての違いは、黒色の外装色が艶消が多く、鍵盤の両脇にある腕木や鍵盤蓋表面のカーブが無く角ばっていたり、譜面台を収納する際に倒れる方向が反対(手前側)であったり、デザインや構造面の違いがあるのと、音作りはハンブルグ工場製が硬めのハンマーを徐々に柔らかくして整えていくのに対し、ニューヨーク工場製は柔らかめのハンマーを徐々に固くして整えるという過程の違いがあり、

● ハンブルグ・スタインウェイ・・・音に艶(つや)があるが繊細さや上品さがあり、きっちりとまとまっている

● ニューヨーク・スタインウェイ・・・音がストレートでキラキラとした明るさがあり、常に音同士の余韻がにじみあってダイナミック

といった印象があります。

フレンドリーで人間味のあるニューヨーク工場製、対して誇り高さと威厳のあるハンブルグ製と例えられる事もあります。

いずれも個性やスタイルの違いがあるとはいえ、世界の一級品である事には間違いないでしょう。

展示ショールーム:グランドギャラリー東京
https://1853.jp/

演奏曲:ショパン作曲 レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ(ノクターン遺作 嬰ハ短調)

Chopin: Lento con gran espressione (Nocturne in c sharp minor)

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