コラム:スタインウェイピアノは高額なのか?(その2)

スタインウェイピアノには、サイズや設計の違いはありますが、最小サイズのアップライトピアノから最大サイズのフルコンサートグランドピアノまで、素材や製造方法は全て同じです。つまり、全てのモデルが最良の素材と優れたマイスター達の手造りの業で作られています。

ところが、大手メーカーのピアノは、一部のモデル(フルコンサートグランドピアノなど)はスタインウェイと同様に良質な素材、手造りの製造法で作られていますが、普及型ピアノは比較的安価な素材と機械生産で作られています。つまり、そうすることで素材コストや製造コストを安価にすることが出来る訳です。

大手メーカーでも、フルコンサートグランドピアノであれば、スタインウェイと同じような素材や製造方法で製作するために、スタインウェイに近い価格になります。スタインウェイのコンサートピアノの価格は¥23,550,000(税別・2020年現在)ですが、大手メーカーのコンサートピアノの価格は、¥19,000,000(税別・2020年現在)で、その差は約1.24倍程度しかありません。

大手メーカーの普及型ピアノは同じような大量生産メーカーのピアノと価格を比較すべきであって、スタインウェイピアノと比較するのはナンセンスであると思います。全く別の材料や製造法で製造され、当然のことながらスタインウェイと同じようなタッチ感と音響が得られるはずがありません。

しかし、それらのピアノの品質が劣るという事ではありません。特に国産大手メーカーのピアノはその同じ価格帯の世界のピアノと比較した場合、ずば抜けた性能と品質、優れた音響を備えており、間違いなく世界に誇れるピアノです。

スタインウェイピアノの価格と比較すべきピアノメーカーは、同様のメーカーであるベーゼンドルファー(オーストリア)、ベヒシュタイン(ドイツ)、ファツィオリ(イタリア)などです。

なぜなら、これらのメーカーもその設計、素材、製造方法はスタインウェイとの違いはあれ、アップライトピアノからコンサートピアノまで同じ素材、製造方法で製作しているからです。

この記事の執筆者:グランドギャラリーピアノ研究チーム

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